ご到着後に最初に目に入るのは「レストラン 厨」です。このレストランの中央には盛付場、炭焼き台、
揚場、蒸し器や窯などがある大きなオープン厨房がございます。
よく、パフォーマンスをするのかと勘違いをされることが多いのですが、このような配置にした背景には、
私たちが考える「食を愉しむ宿」の在り方と想いが込められています。
2メートル50センチ。
これは、お客様と調理人の距離です。
例えば、寿司屋のカウンター席は職人との距離も非常に近く臨場感がありますが、
その分、お食事の間合いやお客様同士の時間の中に介入する場面も多くあります。
もちろん、あえてその時間を楽しみにされているという方も多くいらっしゃいますが、
厨翠山のレストランの主役は、旬の食材と一皿、そしてそれを愉しむお客様の時間だと考えています。
オープン厨房にした本当の目的は、ただ一つ。
360度全方位から見ていただいても、食材を心を込めて大切に調理し、
そして真剣に一皿一皿手作りで仕上げていく様子をご覧いただき、
安心してご夕食をお楽しみいただきたいと考えたからです。
第一寶亭留グループではどの宿でもこのような作業が、お客様の見えない厨房で行われております。
お客様の視線の先では、調理人がただひたすらに、素材と向き合い、包丁を動かし、盛り付ける。
少し派手さはないかもしれませんが、一切無駄のない職人の手さばきや真剣に一皿に向き合う姿を
ご覧いただきながら、食材、料理、そしてお客様の食の「時間」をお愉しみくださいませ。
お料理は作りたての一番おいしい状態でお召し上がりいただきたいので、
夕食は18:00から一斉スタート、朝食は8:00~9:00の間で承ります。
調理が始まり、目の前に運ばれ、お箸を入れるところまでゆっくりとお愉しみいただければ幸いです。
※混雑時は密を避けるため二部制にする場合もございます。
私どもの宿は道内各地に8つの館を展開し、そのうち4つは定山渓にあります。
ゆくゆくは、それぞれの館の垣根を取り払い、
お客様が、食べたいもの、見たいもの、やりたいことに合わせ、
宿泊はこちらの宿、食事はあちらの宿と、自由に各館を行き来して、
トータルで滞在を愉しんでいただきたいと考えています。
炭火食事処「桑乃木」、半個室食事処「松庵」、特別食事処「湯相七席」といった3つの食事処があります。
旬の味覚を使用した和食会席をお召し上がりいただけます。
フレンチの手法を生かした創作和食料理と、近海の魚介や厳選したお肉を目の前の鉄板で焼きあげるグリルコースの2種類をご用意しております。
旬のお野菜を使用して「まごわやさしい」の考えを取り入れた、カラダにやさしい創作和食をご用意いたします。